レーガノミックスの変質
インフレ退治がこれほどのリセッション(景気後退)を伴うとは予相心しなかったでしょう。
82年11月の中間選挙で共和党は上院で現状維持ですが、下院では民主党に28議席も奪われました。
レーガノミックスの変質が指摘されるのはこの頃です。
サプライサイダーの若手官僚の辞任、ストックマン行政管理予算局長の「内部告発」、そして中間選挙前には利子・配当や航空券・たばこ・電話などへの課税強化によって赤字壇を打ち出します。
大幅減税の最中とはいえ、「増税」です。
ボルカーFRB議長が通貨量増加を放置しながら実施した公定歩合引き下げ、リーガン財務長官による増税案など現実主義的な対応が目立ってきました。
FRB主導で82年央から金利下げの力が働き、年末の公定歩合は8・5%まで下がりました。
インフレ率は81年末8・9%、82年末には3・9%と急速に低下しました。