ひとり歩きを始めた企業 2
「もっと企業の自主性を大きくしてほしいのです」
・・・この冬、社長は自ら北京に出向き、生産台数の大幅アップを政府に申し出ました。
そして交渉の結果、当初32万台だった年間の生産枠を50万台にまで引き上げる許可を勝ち取ってきたのです。
容奇冷蔵庫会社は、いま第2工場の建設を急ピッチで進めています。
工場が完成した91年6月、この会社は42の国営企業を抜き中国一の冷蔵庫会社となりました。
「いずれ日本にも、うちの冷蔵庫を輸出する日がきますよ」。
社長は得意げな顔をして、取材を終えた私たちを見送りました。
郷鎮企業の勢いはいまや止まるところを知らないかのようです。
そして郷鎮企業の力が増せば増すほど、播社長のように経済の自由化を求める声が強くなるのは間違いないでしょう。
現在、中国は計画経済に市場メカニズムを結合させるといった折衷的な経済改革を行っています。