ミュージカル・・・その5
宝塚版の一つの作品世界としての完成度の高さとは異なる東宝版は、かなり強烈な自我と個性を持った女性だったエリザベート像を、オリジナル同様はっきりと描いていることだろう。
個性が明確になることで、彼女の苦悩や行動の理由が納得しやすくなる。
演出的には、死を象徴する八人のトート・ダンサー(振付・大島早紀子)の存在が独創的だ。
二〇〇一年三月~四月に帝国劇場、五月に中日劇場、八月に梅田コマ劇場、一〇月に博多座で再演。
どちらも甲乙つけがたい素晴らしい出来だと思う。
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宝塚版の一つの作品世界としての完成度の高さとは異なる東宝版は、かなり強烈な自我と個性を持った女性だったエリザベート像を、オリジナル同様はっきりと描いていることだろう。
個性が明確になることで、彼女の苦悩や行動の理由が納得しやすくなる。
演出的には、死を象徴する八人のトート・ダンサー(振付・大島早紀子)の存在が独創的だ。
二〇〇一年三月~四月に帝国劇場、五月に中日劇場、八月に梅田コマ劇場、一〇月に博多座で再演。
どちらも甲乙つけがたい素晴らしい出来だと思う。
エリザベート
一八九八年九月一〇日、オーストリア皇后エリザベートが暗殺された。
そして百年後、暗殺犯ルキー二は、闇に閉ざされた世界でエリザベートの物語を語り始める。
かつて彼女とともに生きた人々と、黄泉の帝王・トート(死)を証人として。
一五歳のエリザベートは、事故で死にかけて黄泉の国へ足を踏み入れるが、彼女を愛してしまったトートは命を奪えず帰してやる。
その直後、彼女は姉の見合い相手だったオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフに見初められ結婚。
しかし、姑ゾフィーが権力を振るう堅苦しい宮廷生活は自由を愛するエリザベートには耐えがたかった。
トートの死の誘惑を拒み、美貌を武器に、夫に自分の要求を突きつけるエリザベート。
一時は彼女の勝利かに見えたが、宮廷内の確執の一方で、ハプスブルク帝国の崩壊は確実に進んでいた。
その裏にはトートの影があり、やがてトートはエリザベートの息子ルドルフに接近する……。
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