ミュージカル・・・その3
《レ・ミゼラブル》のように歌でつづっていくスタイルで、音楽的にも英国産ミュージカルの影響が感じられるが、トートの歌う〈最後のダンス〉などロック調のナンバーもあり、意外に親しみやすい。
エリザベートとフランツがすれ違う想いをデュエットする〈夜のボート〉は、二人の深い孤独がしんしんと伝わってくる名曲だ。
また、史実を題材にしながら、トート(死)というこの世ならぬ存在をドラマの重要なファクターとして登場させたアイディアも秀逸。
それによって、作品にダーク・ファンタジーのような色気が加わっている。